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  開設 2017年10月9日 心に思うがままに                                                                 

2019年01月

待ちぼうけ

待ちぼうけ森羅万象春隣り

待ちぼうけ森羅万象春隣り  淨至
今日の天気は快晴 放射冷却で氷点下に薄氷が張るほど寒かったが すぐに温度が上昇
最高13度にもなり この時期としては暖かかった
この暖かな陽気に誘われ近所の公園に行くと 近くの年寄りがグランドゴルフの練習をしていた
側の桜の木には硬い蕾が出ていて 春を待っているようだ
もうすぐ2月そして立春 春は近い まさに春隣り 待ちぼうけの心情である

千両の実と寒すずめ

つかの間の陽をばむさぼり寒すずめ

つかの間の陽をばむさぼり寒すずめ   淨至
週末に寒波がくるとの天気予報に 積雪を覚悟していたが 山間部では40センチであった
平野部では積雪ゼロで 肩すかしの感があり やはり暖冬であったか
それでも風は寒い 空は厚い雲に覆われていたが 嵐が去り久しぶりの陽顔を見る
近所の屋根の上では 久しぶりの陽光に数匹の雀が賑やかにたむろして暖をとっているようだ
これが俳句の季語でいう寒雀であろう どことなく暖かさを感じさせて情緒がある
ところが その家の庭には千両が葉陰に隠れるように寒そうに実を付けていた
なんとも同じ冬の季語であるが 正反対の感があり面白い
そこに急にカラスの鳴き声 すずめは一斉に逃げてしまった
この季節のカラスの鳴き声は なんとも辺りを寒く荒んだ雰囲気にしてしまう
やはり冬の季語 寒烏 とはよくいったものだ​

暖冬

暖冬や木肌の鼓動弱からず

だんとうやきはだのこどうよわからず   淨至
とうとう年末の長期気象予想の通り 今冬は暖冬になりそうだ もう一月も一週間残すのみ 
しかし雪が殆ど降りそうもない さすがに山間部は積雪があるのだが 昨年の三分の一くらいだ
それでも寒さはあるのだが 身に刺さるような冷たさは感じられない
北国の豪雪警報のニュースを聞くに 気の毒に思う
梅が一ヶ月くらい早く咲いたので 有楽椿も開花しているのではと見学に行く
八頭町の大樹寺の境内に樹齢四百年と言われる有楽椿では日本一の巨木である
なんでも樹高13m・幹の外周が1.8mもあるらしい もちろん天然記念物に指定されている
織田信長の実弟で茶道の開祖・千利休の弟子になり のちに我が名を冠した流派を起こした
織田有楽齋が茶花として好んだ椿である
いつのまにか有楽椿(うらくつばき)と呼ばれるようになった 
さすがに三分の二が蕾であるが 開花していても三分咲き 五分咲きもチラホラ
確かに平年よりもかなり早く咲いていた 椿を見ながら一句ひねってみたが ​

暖冬

りんとして香もほのかに梅の花おぼろのままに春来るらし

りんとして かもほのかに うめのはな
おぼろのままに はるきたるらし   淨至

寒中お見舞い申し上げます
平年より三週間以上早く梅が開花したと 新聞で知り早速撮影してきた
大寒に入ったばかりだというのに なんと早咲きなのだ
暖かい地方ではわかるが山陰ではちと早すぎる これも暖冬の故か
和歌の世界では梅の花を詠んだ歌が数多くあり 早春の花として人気があったようだ
そこでちょっと気取って 和歌風に短歌を詠んでみた
どうも文法が間違っているようで 自信がないがこれも愛嬌
歌の意味は
 寒さの中 凜と咲いた梅の花より ほのかに香りがする
 春とは言い難いが それでも春が来たことにしよう
 

花の意地

生かされし花の意地かも冬ざるる

いかされしはなのいじかもふゆざるる   淨至

また一月半ぶりであり 今年初めての投稿である
年末年始は なにかと気忙しくて 一句詠むなんて気にもならなかった
暖冬の予想らしいが 今のところ確かに雪がほとんど降らない 散らつく事はあったが
これでいいのか悪いのか 暖房費が安くなるので助かるのはいいのだが
平成31年になり 初めていつもの公園に行く
ところが 樹木だけ残して草花がきれいに刈り取られ 花園とは思えない様相であった
これにはがっかり 枯園もまた風情があっていいのだが それさえなかった
どうやら定期的に花を総入れ替えているようで 来る春を待つしかない
しかし片隅に白い花を見つけて近寄ると水仙である 
何故この花だけ残したのか知らないが 寂れた冬の景色を少しだけ潤させているようだ
生かされている以上 意地でも花としての誇りを見せているようでならない  
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