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  開設 2017年10月9日 心に思うがままに                                                                 

大寒

豆まき

悪しきものわが内に秘め追儺かな

悪しきものわが内に秘め追儺かな   淨至
                  (ついな)
今日は節分 いよいよ明日からは立春 暦の上では春 冬の季語が使えなくなる
あちこちで 【福は内 鬼は外】と言いながら豆まきの最中だろう
追い出された鬼はいったいどこに行けばいいのだろうか
どっかの寺では 鬼の駆け込み寺として受け入れているとか
だいたい 鬼とはそれぞれの人の心の中に住む悪しきもので 
豆まきくらいで退散するものではないが まあそれは心の持ちようではある
悪しきものが無いとすれば 神仏とか聖人と言われる御方くらいだろう
われわれ凡人は 豆を蒔いて憂さを晴らすのが関の山くらいか ​

衣一枚脱いでみる

脱いでみる衣一枚二月朔

脱いでみる衣一枚二月朔  淨至
今日は2月朔の日 春とは暦の上では4日の立春からであるから 春とはいえない
それでも一日違いだが昨日までの一月と今日の二月では 少しだけ春暖への響きが違う
河土手のノリで姫オドリコソウが咲いているのを見つけると 春への響きが強く感じる
それにしても なんと早いことか この辺りでは三月くらいであるから
二月なんだから 試しに重ね着を一枚脱いでみたが やはりまだ寒い慌てて着直す
暖冬といえど2月朔は さすがにまだ寒いものよ

待ちぼうけ

待ちぼうけ森羅万象春隣り

待ちぼうけ森羅万象春隣り  淨至
今日の天気は快晴 放射冷却で氷点下に薄氷が張るほど寒かったが すぐに温度が上昇
最高13度にもなり この時期としては暖かかった
この暖かな陽気に誘われ近所の公園に行くと 近くの年寄りがグランドゴルフの練習をしていた
側の桜の木には硬い蕾が出ていて 春を待っているようだ
もうすぐ2月そして立春 春は近い まさに春隣り 待ちぼうけの心情である

千両の実と寒すずめ

つかの間の陽をばむさぼり寒すずめ

つかの間の陽をばむさぼり寒すずめ   淨至
週末に寒波がくるとの天気予報に 積雪を覚悟していたが 山間部では40センチであった
平野部では積雪ゼロで 肩すかしの感があり やはり暖冬であったか
それでも風は寒い 空は厚い雲に覆われていたが 嵐が去り久しぶりの陽顔を見る
近所の屋根の上では 久しぶりの陽光に数匹の雀が賑やかにたむろして暖をとっているようだ
これが俳句の季語でいう寒雀であろう どことなく暖かさを感じさせて情緒がある
ところが その家の庭には千両が葉陰に隠れるように寒そうに実を付けていた
なんとも同じ冬の季語であるが 正反対の感があり面白い
そこに急にカラスの鳴き声 すずめは一斉に逃げてしまった
この季節のカラスの鳴き声は なんとも辺りを寒く荒んだ雰囲気にしてしまう
やはり冬の季語 寒烏 とはよくいったものだ​

暖冬

暖冬や木肌の鼓動弱からず

だんとうやきはだのこどうよわからず   淨至
とうとう年末の長期気象予想の通り 今冬は暖冬になりそうだ もう一月も一週間残すのみ 
しかし雪が殆ど降りそうもない さすがに山間部は積雪があるのだが 昨年の三分の一くらいだ
それでも寒さはあるのだが 身に刺さるような冷たさは感じられない
北国の豪雪警報のニュースを聞くに 気の毒に思う
梅が一ヶ月くらい早く咲いたので 有楽椿も開花しているのではと見学に行く
八頭町の大樹寺の境内に樹齢四百年と言われる有楽椿では日本一の巨木である
なんでも樹高13m・幹の外周が1.8mもあるらしい もちろん天然記念物に指定されている
織田信長の実弟で茶道の開祖・千利休の弟子になり のちに我が名を冠した流派を起こした
織田有楽齋が茶花として好んだ椿である
いつのまにか有楽椿(うらくつばき)と呼ばれるようになった 
さすがに三分の二が蕾であるが 開花していても三分咲き 五分咲きもチラホラ
確かに平年よりもかなり早く咲いていた 椿を見ながら一句ひねってみたが ​

暖冬

りんとして香もほのかに梅の花おぼろのままに春来るらし

りんとして かもほのかに うめのはな
おぼろのままに はるきたるらし   淨至

寒中お見舞い申し上げます
平年より三週間以上早く梅が開花したと 新聞で知り早速撮影してきた
大寒に入ったばかりだというのに なんと早咲きなのだ
暖かい地方ではわかるが山陰ではちと早すぎる これも暖冬の故か
和歌の世界では梅の花を詠んだ歌が数多くあり 早春の花として人気があったようだ
そこでちょっと気取って 和歌風に短歌を詠んでみた
どうも文法が間違っているようで 自信がないがこれも愛嬌
歌の意味は
 寒さの中 凜と咲いた梅の花より ほのかに香りがする
 春とは言い難いが それでも春が来たことにしよう
 
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